薬学物理入門 SI基本単位とSI組立単位

こんにちは、carbonです。

今回はSI基本単位とSI組立単位について解説していきます。

薬学物理を学習する上でSI組立単位とSI基本単位は最も基本、土台の部分になります。しっかり学習して理解しましょう。

SI基本単位とは??

SI基本単位とは、「国際的に統一した(国際単位系:SI)の基本単位」となり、下記の7種類のSI基本単位があります。

距離… m(メートル)

質量… kg(キログラム)※ g(グラム)でない

時間… s(second、秒)

電流… A(アンペア)

温度… K(ケルビン)

物質量… mol(モル)

光度… cd(カンデラ)

SI組立単位とは??

SI組立単位とは、「SI基本単位を組み合わせた単位」となり、下記に限らず数多く存在します。

速さ… m/s , 面積… m2 , 体積… m3

電気量や振動数などの単位もSI基本単位で構成されている

電気量「C(クーロン)」や振動数「Hz(ヘルツ)」はSI基本単位やSI組立単位ではありません。にもかかわらず一般に使用されています。

これらの単位もすべてSI基本単位で構成されています。しかし、単位が複雑であることから固有の記号・単位が使用されています。

電気量… C(クーロン)= A・s

振動数… Hz(ヘルツ)= 1/s

力… N(ニュートン)= (m・kg)/s2

圧力… Pa(パスカル)= kg/(m・s2)

仕事量… J(ジュール)= (m2・kg)/s2

組立単位って全部覚えないといけないの??

ここまでSI基本単位を組み合わせた単位の説明をしてきましたが、覚えるには適さないものばかりです。そのため、すべて覚える必要はありません。しかし、ある程度覚えておくと何かと便利なことがあります。それは、単位から逆算して数式を作ることができるということ。薬学物理は高校化学とは比べ物にならないくらい多くの公式が出てきます。これらを丸暗記するのはかなり大変です。しかし、理解しながら覚えることでただ単に覚えるというだけでなく、仕組みから逆算して公式を組み立てることができます。

また、薬学物理は公式がすべてという意識では点は取れません。どれだけ深く理解をし、応用できるかがカギになります。そのため、「公式は覚えるもの」から「公式は理解するもの」という意識に変えていくことが大切です。

まとめ

いかがでしたか。

今回は単位の土台部分を説明してきましたが、これらを問う問題はあまり多くありません。しかし、SI基本単位やSI組立単位の存在を知ると知らないとではこの先問題を解くうえでかなりの差が出てきます。薬学物理は得意不得意が顕著に出る分野になるのでわからない部分はできるだけ早くつぶしていくことが大切です。

これからも薬学の勉強を一緒に頑張りましょう。

薬学物理基礎
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